空しさから脱する「やるべきこと」から「やりたいこと」へ。あなたの情熱が世界を動かす「ソース原理」

先日のクライアントさんとのセッションの冒頭にて。

「がむしゃらに働いているのに、なぜか心が満たされない」

「忙しくて、この1ヶ月何をしていたか思い出せない」

これは他のクライアントさんとの対話でも良く起こるやりとりです。

もしあなたがそんな感覚に陥っているなら、
それはエネルギーの向け先が間違っているサインかもしれません。

私たちは日々、「やるべきこと」に追われる中で、知らず知らずのうちに自分自身を見失い、
心をすり減らしてしまうことがあります。

今回はそんな虚しさから抜け出し、自分らしく輝くためのヒントとなる「ソース原理」という考え方をご紹介します。

※ここで気をつけたいのはやりたいこととやるべきことのバランス、そしてそのエネルギーの傾け方です。決してやりたいことばかりやってやるべきことを怠るということではありません。

すべては「中心」から始まる

ソース原理とは、すべての物事は中心にいる「ソース(源)」となる一人の人間の情熱やアイデアから、波紋のように広がっていくというモデルです。

ビジネスやプロジェクトの中心には、必ずその始まりとなった「ソース」がいます。
そして、そのソースの状態が、プロジェクト全体に影響を与えます

ソースであるあなたが元気でやりたいことを存分にやっていれば、その良い影響は自然と周りに広がっていきます。
逆に、あなたが迷いやモヤモヤを抱えていれば、その状態もまた伝播してしまうのです。

「やりたいこと」こそがエネルギーの源泉

情熱や興味がないことに力を注ぐのは、まるで穴の開いたバケツに水を注ぎ続けるようなものです。
いくら頑張っても虚しさが募り、エネルギーは枯渇していく一方です。

一方で、あなたが心から「やりたい」と思えること、情熱を傾けられることは、やればやるほど元気が湧いてくるエネルギーの源泉になります。

重要なのは、会社の評価や役割に自分を合わせることではありません。
まず、あなた自身のセンターを取り戻し、心が軽くなるような、ワクワクすることに立ち返ることなのです。

リーダーの役割は「一人で全部やること」ではない

  • 「リーダーになったからには、すべてを自分でやらなければならない」
  • 「苦手な仕組み作りや中長期計画も、できなければ評価されない」

このような考えは、私たちを「やるべきこと」という催眠にかけてしまいます。
しかし、ソース原理の観点から見ると、リーダーの役割はまったく異なります。

Appleを創業したスティーブ・ジョブズも、彼一人では成功できませんでした。
彼のアイデアを形にする技術者や、経営を支える協力者がいて初めて、偉大なプロダクトが生まれたのです。

あなたの役割も同じです。

苦手なことまで一人で抱え込む必要はありません。

大切なのは、あなたの情熱やビジョンに共感し、あなたの苦手なことを補ってくれる協力者(サブソース)を見つけることです。
そしてあなたの本当の仕事は、仕組み作りそのものではなく、協力者がより力を発揮できるように、彼らのエネルギーを高めることにあります。

例えば、あなたが最も得意とするコーチングを通して、協力者をサポートする。
そうすることで、あなたは自分の情熱を注ぎながら、間接的にチーム全体を動かしていくことができるのです。

あなたのやるべきことは、全社員に直接働きかけることではありません。
あなたの情熱に共感してくれる協力者たちに働きかけることなのです。
(批判的な妨害者にリソースを割かないように注意)

大切なのはあなたの「あり方」

「どうやるか(How)」よりも「どうあるか(Being)」。

もし今、あなたが道に迷い、虚しさを感じているのなら、一度立ち止まって自身の心に問いかけてみてください。
そして、一人で戦うのをやめ、あなたの思いに共鳴してくれる仲間を探しましょう。

物事の中心「ソース」であるあなた、その情熱が新しい世界の起点です。
そこから可能性は広がっていくのです。

この記事を書いた人

高橋 友幸のアバター 高橋 友幸 ライフフロー株式会社 代表取締役

フィットネスジム経営、教育事業など多数の事業を展開。その全てに「人こそが富」を理念とする理論、ウェルスダイナミクスを徹底活用し事業を成長させている。

また自らのウェルスダイナミクスの特性であるビジョナリーリーダーとしてのエネルギーを発揮し、マジックとも言えるようなイノベーションを起こすことを通じて「社長も社員も自立、自律」したフロー経営へのプロセスをサポートしている。

その他、DJ、武道などサブカルチャーへの造詣も深く、様々な顔を持つ。