自分の価値観、幸福度で人生、社会のポジションを決める「ウェルススペクトル」

先日のセッションにて、クライアントさんと将来目指すスペクトルレベルについて話題になりました。

スペクトルレベルとは「ウェルススペクトル」という人としての土台とも表現できる、意識レベルや社会的なポジション、影響力、役割、そしてそれに伴う価値観、世界観、興味、関心などを示す重要な指標です。

スペクトルレベルは上げるものでなく選ぶもの

これこそウェルススペクトルでユニークかつ重要な考え方のひとつです。
レベルといえば上げたほうが良いようなイメージを持ちがちです。

ただ、ウェルススペクトルの場合、レベルが変われば
得られるものと同時に手放さなければならないもの
セットで要求されるのです

例えば独立起業、独り社長の状態を示す「イエロー」レベルというものがあります。

ここで得られるものは、思うままに仕事やライフスタイルを描ける「自由」です。
その一方、独りゆえの代償としてひとつ前のレベルの会社員「オレンジ」レベルの
「時間、努力への対価」安定した収入、生活が損なわれます。

ウェルススペクトルはこれらを踏まえて、レベルを上げるのでなく
自分の幸福度(価値観)で選ぶもの
なんです。

ちなみに、それゆえに

レベルを「ダウングレード」する

という選択もあります。

事業規模、組織、売上、収入、ライフスタイルをダウングレードするという選択
生活を必要十分で質素なものにするなど、
ここまでなら納得いく、ムリせず安定して幸せや喜びを感じることができる
そんな基準を見直し、レベルをそれに合わせ調整していく。

得られるものが多ければ幸せだというものでもないんですよね。

豊かさとは求める物が少ないことです。
加えて多くを生み出す、影響を及ぼすには相応のエネルギーが必要なのです。

スペクトルを上げることで変化する、増えるものとして時間、お金が分かり易いと思います。
ただ、そもそも会社員(オレンジレベル)として安定して働くことができれば、
この段階で生活は成立するんですよね。

そこから先(独立起業〜会社設立、組織化=イエロー以上)は生き方というか趣味性、価値観から成るオプションです。

会社員のまま生きていくことはできる。
だけれど自分の人生の選択として独立起業し、更には組織を持ちそれを成長させていく。

これは個人が生きていくのには必ずしも必要なものではないのですが、
そこに情熱や人生においての目的があるのであれば、代償と秤にかけて
先のレベルを選択しても良い。

このクライアントさんは現在会社に勤める管理職の方ですが、
一方で社外の人脈も豊富で独立起業し、新たな人生を描いていくことも可能です。

ただ、ただ、です。
簡単ではないですよね。

今回お話ししたような得られるものとセットの代償、これを考えてどのような選択をするか?
引き続き今のレベル、そして今後どうするかを一緒に考えて行きたいと思います。

この記事を書いた人

高橋 友幸のアバター 高橋 友幸 ライフフロー株式会社 代表取締役

フィットネスジム経営、教育事業など多数の事業を展開。その全てに「人こそが富」を理念とする理論、ウェルスダイナミクスを徹底活用し事業を成長させている。

また自らのウェルスダイナミクスの特性であるビジョナリーリーダーとしてのエネルギーを発揮し、マジックとも言えるようなイノベーションを起こすことを通じて「社長も社員も自立、自律」したフロー経営へのプロセスをサポートしている。

その他、DJ、武道などサブカルチャーへの造詣も深く、様々な顔を持つ。